裏切りの足音
同属との再会
ピンポーン
「ん? 客か?」
ヒミカとアオイから裏切り者の存在を教えられてから数日後、マカの住むマンションに来客が訪れた。
インターホンには、意外な人物が名乗り出た。
『マカ、いる? 僕だよ』
「リウ!? ちょっと待ってろ」
マカは慌ててエレベータで一階に降り、玄関まで行った。
「アハハ、久し振りだね。でも何も降りてこなくても良かったのに。玄関だけ開けてもらえれば、一人でも上がれたよ」
「お前の場合、そうも行かないだろう? リウ」
マカがリウと呼ぶ少年は、車椅子に乗っていた。
彼は生まれ付き、下半身に障害を持ち、一度たりとも自分の両足で歩いたことはなかった。
マカのマンションはセキュリティはしっかりしているものの、障害者にはあまり優しくない設計だ。
「ん? 客か?」
ヒミカとアオイから裏切り者の存在を教えられてから数日後、マカの住むマンションに来客が訪れた。
インターホンには、意外な人物が名乗り出た。
『マカ、いる? 僕だよ』
「リウ!? ちょっと待ってろ」
マカは慌ててエレベータで一階に降り、玄関まで行った。
「アハハ、久し振りだね。でも何も降りてこなくても良かったのに。玄関だけ開けてもらえれば、一人でも上がれたよ」
「お前の場合、そうも行かないだろう? リウ」
マカがリウと呼ぶ少年は、車椅子に乗っていた。
彼は生まれ付き、下半身に障害を持ち、一度たりとも自分の両足で歩いたことはなかった。
マカのマンションはセキュリティはしっかりしているものの、障害者にはあまり優しくない設計だ。