〜 YOU & ME 〜
……日本2012年では急激に人口が減り始めてた………
こっちの世界で雷電が人の顔を忘れやすくなってからだ
「姉貴は何のためにそこまで強くなろうとする」 「知り始めちゃった真実を探るためだよ」赤龍は雷電の頭をよしよしする
頭から血を吹き出し死を迎える赤龍3号
更に崩れた建物の影響でまだ砂塵が舞ってる
側にしゃがむ赤龍「言い残すことある…?」
赤龍3号は赤龍の方を向く
「……自分自身でいたかった………」
赤龍3号は赤龍の腕の中に顔をうずめたまま息を引き取った
空中に残る赤龍3号の意識が雷電の意識に飛び込んでくる
「わたしとあなたって すごく似てる」
雷電は口を開かずに答える
「俺も赤龍のクローンみたいなもんだから」
「わたしの力をあげる さようなら」
異常な量の神経電気が 雷電の体を包む
殆ど誰もいない荒野
息が落ち着いた雷電に建物を持ち上げ破壊するように 赤龍は言う
もとホテルだったものは でかい石の集まりへと変貌した
翌日 雲高校の半分ぐらいが欠席した
登校通路のインド焼き屋もなくなってた
正確に言えば 赤龍3号は雷電の"力"を更に引き出したのだ