俺と貴女を繋ぐ場所



俺は4時間目が始まる前に昼食を済ませ、4限目の終わりの鐘が鳴り、授業終了の挨拶を終えると、昨日借りて読み終えた本を持ち、すぐに旧館に向かった。
何故か無償に小日向の顔が見たくなったから。


(今日も、居るよな?…居てくれ。)

そう願いながら、俺は少し小走りになりながら歩いた。





「…フゥー。」

旧館の重い扉の前に着き、俺は軽く息を吐いた。



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