俺と貴女を繋ぐ場所



このまま会話を終わらせたくなくて、俺は口を開いた。

「そういえばお前、名前は?」

「え?」

また小日向は驚いた顔をした。
(今日はよく驚くな。)


「あ、私は小日向智花といいます。1年7組です。」そう言い、律儀にお辞儀をした小日向。

(知ってる。マサから聞いたからな。)
でも、一応お互い自己紹介をしておかないと、いきなり俺が小日向の名前を呼んで、クラスも知ってたりして小日向を驚かせたり、不信に思われたりしたくなかったから。


「小日向さん…。俺は松本龍之介。8組。よろしく。」
俺も軽い自己紹介を済ませると

「よろしく、お願いします。」
と、またお辞儀をした小日向をまた可愛く思った。



.

< 18 / 54 >

この作品をシェア

pagetop