俺と貴女を繋ぐ場所



「じゃあ…何で?何でずっと避けるみたいに、図書館に来てくれなかったんですかッ?」


(…イチかバチか。素直に言うか。)

「それは、自分にムカついてたんだ。好きな女の前で無様な姿見せちまって…、しかも泣かせそうなって。自分の気持ちの整理が出来なくなっちまって…でも実際、今も泣かせちまったけどな。」

俺は決心し、俺なりに素直な気持ちを小日向に伝えた。

「へッ?」
俺の突然の言葉に、小日向は間抜けな反応をした。



(ここまできたら直球で言うしかないよな。)

「俺…お前の事が好きだ。」



「うぅ~ッ…。」

数秒、無言で間が空いたと思ったら、いきなり小日向が泣きはじめた。


「お、おいッ!」

俺は泣いた女子を前にした事が無く、どうしたらいいか判らなくて焦った。



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