俺と貴女を繋ぐ場所
西島が居なくなると、俺たち3人の間に沈黙が続いた。
困ったような表情で泣きそうになってる顔の智花と、何故か俺に冷たい視線を送る成澤。
この沈黙を破ったのは成澤だった。
「聞いたよ、松本。あんた、私の可愛い智花ちゃんと付き合う事になったんだって?」
「なんで成澤が知ってんだよ。」
「だって、私たち幼稚園のころからずーっと一緒の幼馴染・親友ですからぁ~♡」
成澤はそう言って智花に抱きついた。
続けて成澤が言った。
「だから、私の可愛い可愛い智花ちゃんが困ってるの見過ごせないの。この子ね、昨日の帰り道あんたと会話できなくて凹んでんの。折角アドレス交換したのにメール送る勇気出なくて自己嫌悪してんの。今日、あんたとどういう顔して会えばいいかってネガティブスイッチ入っちゃったの。どうしてくれる、松本龍之介!」