俺と貴女を繋ぐ場所




「智花…、24日のイブ、空いてる?」

抱きしめながら、智花の耳元でそう言うと、智花は驚いたように少し体を離し、俺の顔を見た。

「ぇ?う、うん…」

「デートしない?」

「へっ?!で、デート?!」

予想以上の驚き振りで、勢い良く俺から離れた。

「…嫌か?」

「ううん!!……嬉しい…!」

「良かった。」

「あ…でも…」

「でも、なに?」

「松本君、部活は?忙しいんじゃない?」

こういう時にも智花は俺の事を心配してくれる。

「年末年始に被る冬休みは部活休みだから大丈夫。」

「そうなんだ…」

「だから、冬休み中は沢山デートしよう」

「うん…!」
智花は嬉しそうに大きく頷いた。




< 52 / 54 >

この作品をシェア

pagetop