俺と貴女を繋ぐ場所
「智花…、24日のイブ、空いてる?」
抱きしめながら、智花の耳元でそう言うと、智花は驚いたように少し体を離し、俺の顔を見た。
「ぇ?う、うん…」
「デートしない?」
「へっ?!で、デート?!」
予想以上の驚き振りで、勢い良く俺から離れた。
「…嫌か?」
「ううん!!……嬉しい…!」
「良かった。」
「あ…でも…」
「でも、なに?」
「松本君、部活は?忙しいんじゃない?」
こういう時にも智花は俺の事を心配してくれる。
「年末年始に被る冬休みは部活休みだから大丈夫。」
「そうなんだ…」
「だから、冬休み中は沢山デートしよう」
「うん…!」
智花は嬉しそうに大きく頷いた。