俺と貴女を繋ぐ場所



〈「小日向さんあのね、先生 しばらく旧館に来れなくなっちゃった…。新館の司書の大山さんが家の事情で急に辞めなきゃならなくなって…先生、新館の担当引き継いじゃったのよ。ゴメンね?…旧館は利用者少ないから大丈夫だと思うから!もし何かあったら内線で先生呼んで?」


「そうですか…。わかりました。」

「本当にごめんなさいね?」

「…ぃえ、大丈夫です…」

「ぁ、じゃあ先生行かないと!いつもみたいに、戸締まりよろしくね?」〉


その会話が聞こえてすぐ、さっき見た蓮見先生が中から出て来て、バタバタと館内から出て行った。



(よし、入るか。)



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