俺と貴女を繋ぐ場所
―ガチャ、キィ…ガタン!―
「ひゃ!?」
中から女子の声が聞こえた。
(あの子か?)
―ヒタッ、ヒタッ、ヒタッ、ヒタッ…―
静かな館内に俺の足音が不気味に響く。
「ぇ?!なに?!ぅぅ…」
俺の足音が声の元に近づくにつれ女子のテンパった声が聞こえてきた。
室内の奥に進むとテーブルの所に弁当を広げて座っている、あの子の姿が見えた。
(良かった。あの子だ。)
ここで俺は思い切って話し掛けてみる事にした。
「あの…、旧館ってここ?」
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