ショコラティエの恋人
ほのかと恋人同士になってから早二ヶ月が経過している。ほのかがうちにやってきてからだと三ヶ月。今まであまり自分の希望を表に出してくれなかったほのかが自分の気持ちを話してくれたことが素直に嬉しい。
仕事場に向かう足取りも心なしか軽い。車に乗るとまだ暗い冬の早朝の道を走り出した。
仕事から帰ったらきちんと話をしよう。それで、一緒にどんな選択肢があるか調べよう。
車内で考えるのはほのかの進路のことばかりだったが、俺の心は温かいもので満たされていた。