parallel



勿論喋ったことなんてない。


せいぜいバスに乗るうちの2~3回に1回くらいは目が合うだろうってところ。

そのたまに、が嬉しくて嬉しくて。

目が合った日は、どんな嫌なことでさえ乗り切れそうな気もしてしまう。



少しでも近づきたいなって思う。


でも彼と付き合いたいだなんてそんなことは考えたことないし、そんなことは夢のまた夢に近い話であって。


こうして毎日たった数分の間だけど、彼と会える時間があるだけで、それだけで私はなぜだか幸せになれる。



 
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