色彩
お姉ちゃんの入賞パーティーを家でやるたんびに、胸がズキズキした。



「今日の御飯は、郁の大好きなピザだよ」

て言いながら料理を運んでくるお母さん。



「郁のために、早めに仕事終わらせてきたからな」

て言いながら笑顔でソファーに座ってるお父さん。




ピザを食べると襲ってくる、胸の痛み。


場違いな感じがして、私はいつも下を向いていた。




―…小学校卒業と同時に、私はピアノを辞めた。
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