同じ空で逢えるまで
 見たくないはずなのに、私の手は意思を持ったかのようにメモを開いていく。

〈放課後 体育館裏〉

 整った字で書かれたその文はおそらく女子の字だろう。


 正直、行きたくなかったが行かないとどんな目に遭わされるかわからない。


 だから私は素直に体育館裏へ行った。

 
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