同じ空で逢えるまで
 ある日の休日。

 大嫌いな街に出た私は早歩きで目的地に向かう。


 街が嫌いな理由―――――
 
 ――――男だ。

「ねぇねぇ、俺たちと遊ばない?」

「ごめんなさい。彼氏待ってるんで」


 うざい。


 ナンパだ。


 さっきから何人声を掛けられたかわからない。

 街に出かけると、必ずと言っていいほど声を掛けられる。

 




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