同じ空で逢えるまで
「しらねーみたいだから一応名乗っとくわ。2年A組の石木 零(いしき れい)。生徒会長やってる。…お前の名前は?」

「1年A組の新藤 愛梨(しんどう あいり)」


 そこで昼休み終了のチャイムが鳴った。


「もう行かないと。生徒会長さんも」

「めんどくさいからサボる。まぁ、頑張れ」


 おいおい。

 この学校の生徒会長、どうなってるの?

 授業をさぼる生徒会長って…

 まぁ、いっか。



 私は生徒会長を屋上に残し、屋上を出ようとした。


「また…会えるといいな」

 私は返事をしなかった。



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