あすなろラプソディー
そんなことを考えながらも気持ちはこれからの生活でいっぱい。
これから、どんな生活が待っているのだろう。
それは、きっと楽しい日々であるに違いない。
飯島椿、15歳。
身長156センチ、体重は乙女の秘密!
特別なことは何にもない、ただ普通の女の子。
私は今日、高校生になった。
といっても、私の学校は中高一貫校なのであまり実感はない。
そうだなぁ、あるとしたら制服と部活くらい。
と言っても制服なんてブレザーのボタンが変わった、とかリボンかネクタイか選べる、とかそれだけ。
部活は違う。
高校からの外部生や、外部生の先輩とは部活じゃなきゃ接点もない。
ちなみに部活はもう決めている。
絶対に弦楽部に入るんだ!
うちの学校の弦楽部は昔から有名だ。
「ま、……じま、」
中学の時も入ってたけど、殆ど行ったり行かなかったり。
楽器なら家にあったから…でも皆と合わせたり青春したりしたい。
今までは大きな壁があったからできなかった。
今度こそ、学校生活を謳歌するんだ!
「飯島!!何度呼んだらわかるんだ!」