ワタシの執事サマ
「そんなにセイナの事が心配!?」

知らないうちに口にしてた私

私の中に何かどす黒いものが襲った

「セイナセイナって私の名前を
言ってくれないくせに!!」

ってなに言っちゃってんのよ私!!
でももう止められなかった

「そんなにセイナが心配ならセイナのとこに行ったらいいじゃん!!」

私の瞳から涙が流れていた

私は手をギュっと握りしめ
秀二を見つめる

秀二はこんな私を見てクスリと笑っていた

「お嬢様、相変わらずお可愛いですね」

そう言われて私は秀二に倒される

「きゃっ!」

私は上を見上げると秀二の
顔は私と鼻が触れ合うぐらい
至近距離だった

秀二の吐息が私にかかり
私の心臓は爆発しそうにドクンドクンうるさい

「何て言われたい?」

上から見る秀二の顔は大人びていて
秀二に甘く囁かれる私は恥ずかしさでいっぱいだった

「ちょっ!止めてよ…」

そんなことされるとどうしたらいいか分からない
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