ワタシの執事サマ
「こんなんってあんねんなぁ」

梅ちゃんが呟くと
セイナが満面の笑みを見せ
私達はケータイにぶら下がった
くまちゃんを並べる

「運命みたい!」

そう言って可愛いくはしゃぐセイナ。


運命……


運命なんてあるわけない

運命なんてってずっと思ってた

だけどこうしてみると
運命ってもしかしたらって思った

こうしてみんなに嫌われてきて
高校2年まで誰一人友達がいなかった私
がこんな優しい友達に会えて

こうして笑い合ってバカなこと
しゃべっていることが
もう運命なのかもしれない

私はもう一度くまちゃんを見て
指でくまちゃんにツンッと
触れる

くまちゃんが優しく揺れる

つい、ニヤけてしまった
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