ワタシの執事サマ
「今日は楽しかったですか?」

「え?う…うん」

楽しかったかな…
楽しくもなかったな…

私は窓からもうすっかり暗くなった
景色を眺める

「こんな暗くなるまで
何してたんですか?」

「え…なんでも…」

秀二のためにケーキを作ってたなんて
言えない

しかもケーキを作ったのに
失敗してしまった…

もう今はこんなに自分が不器用な
ことにショックばかり受けていた


だからか気付かなかったかも
しれない
秀二の切ない顔が
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