ワタシの執事サマ
母の前で泣いたのはこれが
初めてだった

私は母の前で力がでなくなり
しゃがみこんでしまった

母を下から見ると
母は表情を一つ変えないで

私を見下していた

「フン。
それじゃあ言うけどね
秀二君はずっといてくれたのよ?
何も文句言わず
あなたを暖かい目で見つめて」

……分かってる
感謝してる…

「あなたは周りが見えてないの
自分にいっぱいいっぱいで」

周りが見えてない…?

それは親たちだよ!!
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