ワタシの執事サマ
「私…フランス……
行くね」

「アヤコ様…!?」

「私…フランス行くから
秀二は自分の夢に向かって
頑張ってほしい」

「何言ってるんですか?
私…俺はアヤコが一番だ
アヤコを幸せにするのが俺の夢なんだ」

いいよ…

嘘つかなくて

苦しませたくないよ……

秀二は温かな瞳で
どこか寂しそうな表情を現し

私に引き締まった腕が伸びてくる

その腕は私の身体をスッポリ包み込む

「アヤコ…頼むから…」

秀二に包まれた私は涙がまた
出そうになる

さっき泣き止んだばかりなのに


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