ワタシの執事サマ
「母や父とたくさん遊びたかった
ずっと一緒にいたかった
ただ…私は笑顔で3人一緒に住みたかっただけなのに…」

どんな思いしたかなんて
きっと親は分かってないだろう

「私たちはあなたのために
裕福の方が幸せになれるでしょ?」

「違う!!
私は…貧乏でも良かった
ただ父と母が隣にいてくれるなら
それで…良かった…」

声を漏らして泣いたとき
母は私を包み込んでくれていた

ただ…何も言わず

きっとこの時
母も泣いていたんだろう

このとき
母の香りがフワリ私の鼻に
嗅ぐわせたのであった
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