ワタシの執事サマ
私は手を口に覆った

言ったとたんものすごく後悔した

もう何も言えなくて秀二の顔が
見ることが出来なかった

ここにいることも嫌になって
私は逃げるように走った

腰の痛みとかもうどーでもよかった

行きついた先は自分の車だった

ドアは当然ながら開かない

私はしゃがみこみ声を出して泣いた

ここじゃ誰も見てない誰も来ない…

私ってこんなに弱かったっけ?

いつも皆を睨んでばっかりで好きな人の前でも
素直になれないどーしようもない私なのに…

何もかも自分のせいだ

素直になれない私が悪いんだ

もう私の涙は止まらない

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