ワタシの執事サマ
秀二の言い訳なんて聞きたくない

秀二が口を動かす
ヤダ…!!!

「好きッ!!」

秀二の言葉を遮ろうとした言葉が
この言葉だった

「ずっと…ずっと…好きだった
私いつも素直になれないけど
秀二の笑顔が大好きだった
それでね……
朝起きるのが私の唯一の幸せだったの」

もうとりかえしのつかない恋
もう実らない恋

なのに

なに言ってんだろう

そう言いながらも私は泣いてしまう
勝手にこぼれてきてしまう

秀二はどんな顔してるの……?

早く私を振ってほしい
俺はセイナしかいないからって
強い口調で言ってくれないと私が吹っ切れない

終わったな…
初めての恋


< 79 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop