ワタシの執事サマ

本音

ガッシャン!

大きな音がこの部屋を響き渡る

音のする方に顔を向けると
花瓶が割れていた

その隣にはセイナがいた

「何で…!?」

下を向いていたセイナがキリッと
私の方に向く

その表情はすごく悲しそうで
でも怒りに満ちていた顔だった

あの可愛いらしいセイナの顔じゃなかった

「アヤコ…言ったよね?
応援するって?何で…何でよ!!」

そう言ってもう一つの花瓶を床に落とす

ガッシャン

「私も秀二くんの事前から大好きだった
だからこの学校にも来た
秀二と少しでも近寄れるためアヤコと
友達になったのに…」

それだけのことで……?

じゃあ友達になったときの嬉しそうな
姿も本当は全部うそだったの?

すべて秀二のため…に?
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