ワタシの執事サマ
私は目を強くつぶった

……?

痛くない…

私は目をゆっくり開ける

そこにはカッターナイフを右手で持っている
秀二の姿だった

秀二の真っ白なグローブから赤い
液体が流れてくる

「俺の姫に手出しはさせない」

秀二は冷たくセイナに言いはらう

セイナは驚きで目を丸くさせ
震えた手でカッターナイフを離す

セイナは座りこんだ

「ううっ…ごめんなさい」

セイナから涙がこぼれる
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