ペテンな彼氏
 意識が明確になった分、背中にもシャツがベッタリ付いてるのが改めて分かった。

 私は皆を起こさない様ゆっくりと起き上がる。

 着替えるまではいかないけど、ちょっと冷やそう。



 …そして私の目は、必然的に恭真さんへと向けられた。

 悔しいけど、やっぱり顔は整ってる…。

 目を閉じているから、恭真さんのまつ毛の長さがより一層目立って見えた。

 …何でこんな綺麗な顔の人間が、私に構うの…?


 あんな事言われたって、やっぱりドッキリだと思ってしまう私が、やっぱり恥ずかしい。
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