ペテンな彼氏
 「っ!?」

 綺麗な弧を描き、雷斗は蹲った。

 

 雷斗の後ろには、・・・




 塁がいた。


 「気付けよ恭真、あれハッタリだぜ」


 ハッタリ?

 気付いて後ろを向くと、さっきまで戦ってた奴らが倒れて動かなくなっていた。


 気付けば、周り全部そう。

 「佐月の姉ちゃん天才だよ、あれ。
  護衛に殴れって命じて、呆然とさせた隙につけこむってやつ。
  一番初歩的なやつだけど、凄いきいてる。裏切りだからね、皆興味深々」
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