ペテンな彼氏
 女好きでチャラ男で詐欺師で。

 そんな奴に分かるはずがないんだ。

 あたしの気持ちなんて・・・。

 「ふうん・・・」

 あれ?と思った。

 何か気取った事とか言ってくるのかとか思ったのに。


 何となく気まずい雰囲気になっちゃって、私はさっき中断されてしまった話を持ち出した。

 「・・・お兄ちゃん達の事、教えてよ・・・」

 「ん?あぁ、そうだったな」

 そう恭真さんは言うと私の机へと近づいてきた。

 う、嫌な予感。
 
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