ペテンな彼氏
 「お帰りーっ、恭真ー・・・ってあれ?誰?」

 ドアを開けた瞬間、男の人の明るい声が飛び込んできた。

 ・・・て、あれ?この建物、見た目はボロボロなのに、中はすっごく明るい・・・。

 オレンジ色の電気が付いていて、ちゃんとカーペットまで敷いてある。

 奥の方にはでっかいソファーがいくつかと、2階にあがる階段があった。

 人もちゃんといる。2人の男の人が、いくつかあるでっかいソファーのうちの2個を占領していた。

 恭真さんに声をかけたのは、寝っ転がって雑誌を読んでいるあの人だろう。

 ・・・うわ。あの人も長ランだし。
< 30 / 180 >

この作品をシェア

pagetop