ペテンな彼氏
 もしかして、このチームイレイサーと敵対してる、とか?

 そんなベタすぎる設定、今時漫画にもありゃしない。

 「あの、お兄ちゃん達ときょうだいだと、何かあるんですか・・・?」

 そういうと男の人はムッと黙る。あれ、本当にそうなの?

 「んー・・・そうだな・・・俺達の恩師、的な」

 ・・・へ?

 チームの?これまたベタな。

 「チームじゃねぇよ?」

 悟った私に気付いたのか、男の人は続ける。

 「どっちかといえば・・・そうだな、俺達をスカウトした、って言えば分かるか?」
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