バケバケ2
バスケの練習が終わり、俺は家に急いでいた。
我が家は門限が厳しい。
練習が少し遅くなってしまい、俺は焦っていた。
外は暗くなって来ていた。
ようやく家に到着し、玄関のドアを開ける。
「ただいまー!」
しかし、返事はなかった。
いつもならすぐ返事が返ってくるのに。
それに、家の様子がおかしい。
散らかっている。
母さん綺麗好きだから、こんな状態のまま放っておくことなんてないのに。
嫌な予感がした。
俺は父と母を探した。
「父さん!…母さん!」
家じゅうの扉を開けて回った。
そして応接間のドアを開けた。