バケバケ2
「あなたが本物を見つけてあげないと、彼は死ぬよ。」
振り向くと、ベッドの上に女の子が立っていた。
黒に白レースのゴスロリ調のミニスカートの女の子。
ショートカットの黒髪に、真っ白な肌、そして灰色の眼をしている。
小柄で歳は私よりも5つ下くらいの姿をしていた。
「…誰…?」
「私はカナリア。」
女の子はベッドから飛び降りると私の方へ歩み寄ってきた。
「そんなことより、本物見つけてあげたらどうかな。さっきも言ったでしょ、本物見つけてあげないと彼は死ぬよ?」
「どういうこと…?」
「見てれば分かるよ。それじゃあ私はもう行くからね。ばいばい。」
女の子は手を振ると私の前から消えた。