バケバケ2
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「どーなってんだよ!いねーじゃねぇか!」
「落ち着いてハイネ、きっと近くにいるはずよぅ。」
「まったく、あのアホはそこから動くなよって言ったのに…」
洋子から連絡をもらった俺とエレジーはにゃんだーランドまで来ていた。
しかし、洋子がいると言っていた場所には誰もいなかった。
「どこ行ったのかしらねぇ、洋子。」
「さぁな。でもこんな時のためにこれ用意しといてよかったわ。」
俺はポケットから携帯を取り出す。
「携帯なんて何に使うのよぉ。」
「まぁ、見てろって。」
俺は黒字に白文字で灰と書かれたアプリを起動する。
アプリの画面に人の名前が並ぶ。
俺はその中から坂本洋子の名前を選択した。
画面が地図に切り替わる。
「…なにそれ?」
エレジーが不思議そうに画面を覗き込む。
「俺の自作アプリ灰音サーチャーだ。」
「?」
「探したい人物を選択すると居場所を割り出してくれるアプリだ。…えっと、洋子はそこの奥にある建物の裏だな。」
「ただのストーカーアプリじゃない、捕まるわよ。」
「うるせーな、いいだろ?これで洋子が見つかるんだから。行くぞ!」
エレジーは何か言いたげだったが黙って俺の後ろを付いてきた。