バケバケ2
しばらく話したあと、灰音は携帯をポケットにしまう。
「ドラマの撮影が終わったら燕とこっちに来るってさ。」
「そっか、楽しみだね。」
私たちは近くのファミレスにやってきた。
間も無くして、千秋と燕さんが合流した。
「こうしてみんなで会うのもなんか久しぶりだな!」
メニュー表に目を落としたまま灰音は言う。
「そうねぇ、最近なんだかんだみんな忙しかったから。」
「敷島も来れると良かったんだけどな。…あ、全員注文決まったー?」
ウエイトレスを呼ぶ灰音。
灰音が全員分の注文をすると、ウエイトレスは笑顔で注文を確認し、テーブルを離れた。
「可愛いな、今の娘…」
その言葉を聞き逃さずに睨みつけるエレジー。
「ハイネ…?」
「ごめん、冗談だって。」
「そういえば、誰ですか?その…敷島って。」
千秋が不思議そうに灰音に尋ねた。