バケバケ2




千秋が取り出したのは何かのチラシと掲示板の画像だった。


「なにこれ…?」


「ネットから拾って来たんだけど、最近この辺りで話題になってる女の子の話。」


「…このチラシどう見ても……」


「キャバクラのチラシね。」


「これがバケバケとなんの関係があるんだ?」


「このキャバクラ、女の子を指名できるんだよ。」


「そりゃキャバクラだからな。」


「違うよ、誰でも指名できるんだ。」


「誰でも指名って?」


「こっちの紙見てみて。」


千秋が別の紙を私たちの前に広げる。


ネット上の掲示板の書き込みが並んでいた。


「ここに書いてあることをまとめると…例えばー…」


千秋がシイの方を見る。


「シイがこのキャバクラに行ったとする。」


「待て。俺は行かないぞ。」


「そして、洋子の写真を店で見せる。そしてこの子に会いたいと指名する。」


「おい、俺を例に使うな。」


「すると洋子にそっくりな女の子が来てくれるらしい。」






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