バケバケ2
1.日常
1.日常
「おっはよー!洋子ー!!」
学校につくなり私は瑞穂に背中を叩かれた。
「おはよう。」
「あれ?元気ない?」
瑞穂の隣で莉子が心配そうに私の顔を覗き込む。
「そうかな?」
「今週洋子ちょっと変だよ、体調悪いの?」
「ううん、元気!」
「そう?ならいいんだけど。」
私たちが教室に入ると、真央が待ち構えていた。
「遅い!!!今日はビッグニュースがあるから朝早くから待ってたのに!!」
真央は何やら興奮しているようだ。
「どうせまたアイドルの話でしょー。てかあんたクラス違うでしょ、いいの?もうすぐHR始まるけど…」
瑞穂が軽く真央を受け流し、自分の机に鞄を置く。
「HRなんてどうでもいいの!アイドルじゃなくて洋子のニュースだよ!」
「え、私の?」
「そう!」
「私、何もしてないよ。」
「違うの!ちょっと聞いてよ!私と同じクラスに早月くんっているでしょ。」
「さつきくん…?」
全く知らない。
「洋子、早月くんのこと知らないの?」