バケバケ2




真央はあり得ないといった顔で私を見る。


「知らない。」


「嘘でしょ?!学年で1、2を争う爽やか系イケメンでしょ?!」


真央のことだから何となく予想は付いていたけどやっぱりそうか。


「で、その早月くんがどうかしたの?」


瑞穂がそう尋ねると、真央は得意そうな顔をする。


「洋子のメアドが知りたいらしくてさ…」


「うん。」


「教えておいた!」


「え?」


感謝しろと言わんばかりに胸を張る真央。


「そんな、勝手に…」


「いいじゃない、メアドくらい!早月くん、すっごくいい人だし、イケメンだし大丈夫!」


「……。」


「あ、そろそろ教室戻んなきゃー!じゃあ、がんばってね洋子!」






真央は嵐のように去って行った。






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