バケバケ2
「そうなんだ。よかった!じゃあ、また後でメールするね。」
早月くんは爽やかな笑顔で去っていった。
教室に入ると、莉子がこちらにひらひらと手を振っていた。
「あ、洋子おはよー。」
「おはよう。」
「見たよ、さっきの。あれ早月くんだよね?」
「うん。」
「デートの約束してたでしょ?よかったね、来週の土曜日だっけ?」
「そこまで聞いてたの?」
「洋子のことだもん、気になっちゃって。」
すると教室に瑞穂が入ってきた。
「おっはよー!なになに、何の話ー?」
「あ、瑞穂。実はね、洋子がさっきねー…」
早月くんの話を全て話す莉子。
「えー?!洋子すごいじゃん!学年一のイケメンとデートだなんて!」
「え、別にデートじゃ…」
「で?付き合うの?付き合うの?」
「付き合うなんて、そんな感じじゃ…」
「でも洋子別に彼氏とかいないんでしょ?いいじゃん、早月くんいい人そうだし。」