バケバケ2





「淋しいよ…。」






男の子は早月の制服の裾を掴んだ。


それを早月は振り払う。


「やめてくれよ…俺はお前なんか見たくない!」


「逃げようよ…お兄ちゃん。お兄ちゃんを縛るものは全部僕が壊すから。」


男の子の目から涙が落ちる。


「淋しいよ…」


「お前なんか…」






早月は走り去って行った。


残された男の子がこっちを見た。


男の子は俺の方をじっと見た後、姿を消した。







今の男の子…





バケバケ…?






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