バケバケ2




俺の目の前に早月が立ち塞がった。


バケバケの針が早月の脇腹を貫く。






「早月!お前どうして…」


「わかってるんだ!この子供は俺なんだろ?それが…洋子ちゃんを傷付けた。」


早月はその場に崩れ落ちた。


脇腹から血が溢れている。


「おい、早月!」


「桜木くん…洋子ちゃんが待ってるのは君なんだ。お願いだ…僕を止めてくれ。」






早月から流れる血は止まる様子がない。


早月はただの人間だ。


早くしないと死んでしまう。


幸いさっきのでバケバケは動揺したのか、針が消え体が動くようになった。


早く決着をつけなければ…







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