バケバケ2
洋子と一緒にいられなくてもいい。
考えるのはやめよう。
俺は洋子が守れるならそれでいい。
俺は…
体が熱い。
全身に激痛が走る。
体から黒い粒子が大量に放出し、俺の手に集まり形を作った。
「なんだ…これ…」
俺の手には真っ黒な巨大な鎌が握られていた。
これが…俺の能力?
バケバケだったころの能力の粒子化と、感情を具現化するエレジーの能力が合わさった能力。
俺は鎌を握り、相手を見据える。
相手は針を構えている。
相手の手が動く。
俺は針を避けつつ、距離を縮め鎌を振り下ろす。
バケバケはそれをギリギリで避け、針を投げる。
さすが早月から生まれたバケバケだ。
運動神経がずば抜けていい。