バケバケ2
一口飲むと、視界が揺れた。
「え…?」
頭がくらくらする。
私、どうしちゃったんだろう。
「大丈夫ですか、洋子。」
お兄ちゃんが私の体を支えた。
「うん…なんだか眠くて…」
「ベッドに横になっていなさい。」
お兄ちゃんは私をベッドに運んだ。
「洋子…覚えていますか。明日がなんの日か。」
「あした…?」
明日は…そうだ。
お父さんの命日。
薄れる意識の中で、お兄ちゃんの声が耳に残る。
「ずっとこの日を待っていた。」