バケバケ2
手足が震える。
怖い。
息が出来なくなる。
まるで呼吸の仕方を忘れてしまったかのように。
手足の感覚は徐々になくなっていく。
嫌だ、死にたくない。
助けて。
私はいつもそうだ。
誰かに助けを求めてばかりだ。
「シイ…」
きっとシイはもう私を助けに来てはくれないだろう。
私と一緒にはいられないと、シイははっきりと言った。
私、このまま死ぬのかな。
こんなことなら、あの時何か言えばよかった。
シイが苦しんでたのを知っていて、何も言わなかった私は、傷付くのが怖かっただけだった。
シイに拒絶されても、私はシイの気持ちを聞くべきだった。
一緒にいられない理由を聞くべきだった。