バケバケ2




敷島を連れ、4人でまたあの応接室に戻って来た。


エレジーは飲み終わったまま置いてあったカップを片付けた。







部屋を出ていったエレジーを除く3人がそれぞれソファーに座った。


2人掛けのソファーに俺は1人で座る。


俺の真向かいに灰音、その隣になぜか敷島。


「アホか!お前は客側だろうが!!」


灰音が俺の隣のスペースを指差す。


「…そうか、敷島は客だったっス。」


敷島は俺の隣に席を移動する。


「敷島、うっかりさんっス。昔はいつも灰音先パイの隣にいたから…」


敷島は灰音の後輩ということだったが…


「2人は何の先輩後輩なんだ?」


すると灰音は苦々しい顔で言った。


「部活。」


部活?


敷島は竹刀を持ち歩いている。


てことは剣道部か?


灰音が剣道部?


「意外だな、灰音が剣道部だったなんて。」


俺がそう言うと灰音は首を横に振った。


「ちげーよ、剣道部じゃない。」





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