バケバケ2




兄も灰音も隠している、私が思い出せない誰か。


一体誰なんだろう。








そんなことを考えながら歩いていると、いつのまにか家のすぐそばまで来ていた。


家の前に誰か立っている。


「どちら様ですか?」


私が声をかけると、その人は驚いたように振り返った。







「あ……」








私はこの人を知っている。









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