バケバケ2
と、まぁこんな感じで今に至る。
敷島はまるで自分の家のように寝ていた。
「おい、起きろよ。」
「うーん……」
ゴロゴロ寝返りをうつ敷島。
「起きろって!」
「うー…………いやっス!」
「いやっスじゃねぇよ!!」
こいつ…布団いらずとか言ったくせに。
灰音のやつ…とんでもないもん押し付けやがった。
さて、こいつ…どうしたものか。
とりあえず、いまの状況を整理しよう。
まず、こいつの言ってた赤月姫。
女の姿になり、主を斬るという刀…
それが敷島のもとから消えてしまった…
その刀がバケバケであることはまず間違いないだろう。
おそらく、何らかのきっかけで刀が女の姿にバケて、敷島のもとから消えた。