バケバケ2
公園には、洋子の他にもう一人いた。
長い髪に、制服姿の女の子。
洋子と同じ年くらいだろう。
洋子の友達だろうか。
女の子がゆっくりと洋子に近づいていく。
洋子の手から何かが落ち、カシャンや音を立てた。
女の子が動く。
手に光る何かを持って…
あれは…?
「…姫っス!!」
女の子が光る何かを振りかざす。
その場に崩れ落ちる洋子…
赤い液体が洋子の回りに花びらが散るように舞う。
「洋子…」
女の子が再び洋子に光る何かを向ける。
「洋子ーー!!!」
俺の体は走り出していた。