バケバケ2
十数人のバケバケがそれぞれ部屋に入っていく。
中央に大きなテーブルが置かれたこの部屋は、昭人さんのバケバケたちの食事部屋となっていた。
テーブルには大量の料理が並べられていた。
俺が部屋に入ったときにはすでに何人かのバケバケが食卓についていた。
「ちょっと、シイ!なにぼやっとしてるのよ、さっさと中入ってよねー」
俺の後ろにいたギンが背中を叩く。
「あぁ、ごめん。」
「もう!」
ギンとともに中に入り、自分の席につく。
「あいかわらずギンとシイは仲がいいわね。」
さきほど夕飯の合図をだした少女が俺たちに近づいてきた。
「べ、別に!!」
少女の言葉にギンがそっぽを向く。
本当に俺嫌われてるな。
「そう?」
少女は優しく笑って、俺とギンにお茶を出した。
「ありがとうございます。」