バケバケ2




千秋の後ろ姿を見送り、ふとシイの方を見た。


シイは真剣に何かを考えている様子だった。


「シイ…?」


「……」


「シイ!」


「!」


シイは驚いたように私を見た。


聞こえていなかったみたいだ。


「あ、ごめん。なに?」


「ねぇ、今日なんでここに来たの?」


「え…」


「さっきの千秋が言ってたのってどういうこと?



「いや、遊びに来ただけだよ。」


「うそ!じゃあなんでさっきから考え事ばっかしてるの?」


「それは……」


「なに?」


「……実は」


シイは言いづらそうに話始めた。









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